Runetaleの仕組み
Runetaleは多様化するクラウドインフラに最適化した、ゼロトラスト型のフルメッシュVPNサービスです。
通信プロトコルには、WireGuard®を採用、世界のどこからでも Peer-to-peer(P2P)な通信網を実現しています。
We Are Open Source
Runetaleはオープンソースプロジェクトです。ご意見・ご要望をお待ちしています。
Runetaleの利点
従来型のVPNは、通信元の検証をVPN Gatewayの認証サーバーを介して行うことが一般的です。通信元・通信先の間に仲介者を置くことで、安全性を担保しようという考えに基づいています。

例えば大阪からAWSのサーバーが位置する京都に接続するためには、まず一度東京のVPN Gatewayにアクセスする必要があります。本来であれば地理的に近い距離にあっても遠回りすることが求められ、無駄な遅延が発生してしまっています。
また、利用者数が増えれば増えるほど、VPN Gatewayサーバーの負荷が大きくなるため、通信速度が遅くなります。この状態が、普段リモートワークなどで同時接続数が多いと、VPNの通信が安定しない背景です。
このようにVPN Gatewayという「仲介者」が介在することで、多くのデメリットが発生しています:
- 同時接続数が多くなるほど、通信スピードが大幅に遅くなる
- 単一障害点による、セキュリティーの脆弱性問題が生じる(VPN Gatewayに悪意ある攻撃)
- 企業規模が大きいほど、運用面での複雑化は避けられなくなり、人的コストが高くなる
数多くのデメリットを多く抱える従来型VPNですが、これはオンプレミス環境を前提に技術設計されてることに起因します。
10年前のように、AWSやGCP、Azureなどクラウドインフラ登場以前は、特に不便を感じる機会はありませんでした。
しかし、企業インフラのクラウドシフト・リモートワークの世界的一般化により、従来型VPNの設計ではセキュリティー・UXの両面で限界を迎えています。
私たちはこうした長年の課題を、「直接繋がる」という考えを元に解決するサービスです。
Runetaleは、OSSのWireGuardを通信プロトコルに採用し、シンプルかつ高速な通信体験を実現しています。
ファイアウォールの設定や、VPN Gatewayなどの複雑な設定をする必要なく、ユーザーとサービス間を直接繋ぐプライベートネットワークを構築可能です。

Runetaleを利用すると、先ほどのように東京へ寄り道する必要なく、直接通信したい目的地(今回の場合は京都)へセキュアに通信することを実現できます。
想定ユースケース
エンジニアのクラウドアクセスや、リモートワーク用の新しいVPNなど多岐にわたってご利用が可能です。既にAWS VPN Clientや、OpenVPNなどの従来型VPNを社内で運用中でも、並行してRunetaleのテスト運用をすることができます。
詳しくはhello@runetale.com、もしくはコンタクトフォームにお問い合わせください。
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